2009年7月22日水曜日

ナイン (2005/英・独・仏・ルーマニア)

監督:スティーブン・R・モンロー
出演:デニス・ホッパー / ケリー・ブルック / イポリット・ジラルド / スージー・エイミー / モーヴェン・クリスティ / ピーター・キャパルディ / アシュリー・ウォルターズ / ラファエロ・デグルットラ / ジュリアンヌ・デイヴィス


出口のふさがれた建物に、各地から拉致されてきた共通点のない9人の男女
そしてどこからともなく「生き残った一人に500万ドルを与える」という声が響いた

もう今さらなんの目新しさもない、というかどこかで見たことあるような設定を惜しげもなく前面にだした一本
内容的にもこういった限定空間パニック群像劇のテンプレと呼べるような感じ
最初は冷静に対処しようとしているけど、小さな小競り合いや室温の上昇、食べ物の配給方法などの積み重ねで鬱憤がたまっていき、やがて爆発みたいなね

この作品はとにかく分かりやすく出来ているのは好印象ですね
登場人物を見れば、服装や態度なんかで「こいつ、こういうキャラか」っていうのが分かりやすすぎるほど分かる
だから9人とか登場人物把握できないよ、とか思ってても一目見ればすぐに覚えられます
分かりやすいって大事だね

それはともかく、とにかくテンプレすぎるほどテンプレな話運びなんで、最初の犠牲者が出る後半部分までが退屈すぎる
じょじょに精神的に追いやられていくのを静かに見せていって、後半の爆発力につなげるって手法は分かるけど、それでも見てるこっちに「なら、こんなのどうだ」みたいなサプライズがないのが痛い
テンプレ展開ゆえに大きくおかしい方向にいくこともないけど、かくだん驚きもないと

それでも死者が出る後半からが分かっていても面白い
というかマジキチキャラ祭りがはじまります
まさにナイス狂気空間
けっこう「え?お前死ぬんかよ!」とか意外な展開もあって、いつのまにか楽しんで見てましたね
そして、まさかこの手の作品のクライマックスで殺人鬼ものが見れるとは思いもよらなかった
まあ、でも一言いわせてもらえば「ちゃんと撃った銃弾の数をかぞえてた俺に謝れ!」ってね
ほかにもけっこう伏線はってる感じはしたけど回収してないポイントもあったような気がしないでもない

あとはオチも意外っちゃあ意外かもしれんけど、どうにも「イケルシニバナ」もこんなラストだった気がして仕方なかった
個人的に予想してた、最初に気を失った所に戻っての夢オチじゃなかっただけ許せるかもしれません

個人的評価:60点
オススメ度:暇つぶしに最適




ナイン 予告

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