2009年7月3日金曜日

スターシップ・トゥルーパーズ (1997/米)

監督:ポール・バーホーベン
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン / ディナ・メイヤー / デニーズ・リチャーズ / ジェイク・ビジー / ニール・パトリック・ハリス / クランシー・ブラウン / セス・ギリアム / パトリック・マルドーン / マイケル・アイアンサイド / エイミー・スマート


「バグ」と呼ばれる凶暴な昆虫がすむ惑星から攻撃をしかけられ、戦争状態に突入した未来の地球
高校を卒業したリコは恋人を追って軍隊に入隊するのだが

有名作品ほど実は見てない率が高い法則
ということで、たまには過去の名作も見てみたくなるじゃない
しょうじき、こういうSF映画って未来的な戦闘機でドンパチやるか、なんか力に目覚めたヒーローがスタイリッシュアクションするか、戦闘力のない主人公が戦争に巻き込まれてたくましく成長していくってのが定石だと思ってました
で、この映画もそんな類なんだろうなあ、と見てたら全然違うじゃないッスか

高校生が軍人になって、しかも歩兵部隊のいわば代わりならいくらでもいる軍の歯車としてやっていくとか、SFと戦争ものをうまく融合しつつ純粋に娯楽に特化した良作ですね
しかも主人公の高校時代とか、最初は「おい、こいつ主人公かよ。存在感ねえなあ」って感じだったけど、入隊して訓練を受け、実戦に出て経験を積んでいくうちにみるみる顔つきからなにから変わってきて驚いた
最後の方とかマジでかっこよくなってて、最初とは別人としか思えない

そんな丁寧に描いてる部分もいいですし、話の展開的にもテンポがよくて次々に戦場が変わってエピソードがぽんぽん進んでは流れていくんで飽きませんね
なにより、内容が肩肘張らずに見れるというかB級というか、ぶっちゃけバカ映画の部類に入るほど頭で考えるんじゃなく感覚で見る作風が素敵
そのシーンに意味はあるのか?なんて考えちゃダメで、あくまでノリを楽しむ内容ですね
個人的に特によかったなと思うのは、登場人物が戦死していく際に、必要以上に死による悲しみ演出で引っぱらない所は好印象
しょうじきたまに他の映画である、もういいよって思うほどグダグダねちねちクヨクヨと登場人物の死を引っぱる演出は好きじゃないんで

ということで、じゃっかんグロイシーンが多いんで万人受けじゃないのは確かな気がしますが、世間的に評価されてるのも納得できる内容でした
あとは今でこそ続編あるの分かってるからいいけど、ちょっとこの作品単体だとストーリーの投げっぱなしが気になる…かな
まあでもこう世間の評価と自分の評価が合致すると、自分もまだまだ正常な趣向の持ち主なんだなあ、と再確認できますね

個人的評価:80点
オススメ度:良心の呵責や悲劇ドラマの少なめなデストロイ戦争映画もいいね




スターシップ・トゥルーパーズ 予告

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