2009年7月17日金曜日

皇帝ペンギン (2005/仏)

監督:リュック・ジャケ
出演:シャルル・ベルラン / ロマーヌ・ボーランジェ / ジュール・シトリュック


氷点下40度以下になる南極の冬
そこで生きる皇帝ペンギンたちのたどる道程を描く

いやはやとうとう夏ですよ
近所の活発なお子様たちも長い夏休みに突入して、そりゃ朝からわめきますよ
そんな落ち込んだ精神で変な衝動にかられないためにも、心を落ち着かせるためにペンギンで癒されようぜ
という感じで視聴してみました

でもねえ…なんなんでしょうね、この見ててイライラする感じは
てっきりドキュメンタリーかと思ったらそうじゃないんですよね、これ
なんていったらいいか、ドキュメンタリーとして撮った大自然と皇帝ペンギンの動きにむりやり人間目線の物語をのっけたような違和感
美しい自然、目を見張るペンギンたちの行動…画的にはすっごいよくでいてるんですが、そこにねっとりとした詩的な人間目線のナレーションが入るとすべてが台無しに

ペンギンたちがどう思ってるとか、そんなとってつけたようなドラマとかいらんだろと
もっと画に自信をもって、最小限のナレーションでドキュメンタリーにする気はなかったのかと
「どう?ねえ?すごいでしょ?この大自然!ほらほら、見て、ペンギンってこんなことするんだよ?」と、いちいち耳元でささやかれるくらいにウザイわ
あとはペンギンたちに話の軸をおいてるんで、ペンギンの捕食するものはエサ扱い、襲ってくる天敵は化け物扱いとかどうよ?
化け物によってペンギンの命が奪われた、ってお前、ペンギンどももさんざん小魚ファミリーをエサとして食い漁ってたんじゃねえの、と

ホントにもう、あざとい選曲とナレーションで、見てるこっちの感情を強制的に操作しようとしているのが見え見えすぎてイヤになる
でも画的にはキレイだなあ、すごいなあ、と思う所があるだけにこういう余計な要素が、ね…
しょうじきテレビの動物ドキュメンタリー見てた方が何倍もましでした

個人的評価:20点
オススメ度:ペンギンはそんなこと言わない




皇帝ペンギン 予告

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