2009年7月21日火曜日

主人公は僕だった (2006/米)

監督:マーク・フォースター
出演:ウィル・フェレル / マギー・ギレンホール / ダスティン・ホフマン / クイーン・ラティファ / エマ・トンプソン / デニーズ・ヒューズ / トニー・ヘイル / トム・ハルス / リンダ・ハント


国税局の役員ハロルドは、歩数、歯を磨く回数など常に定めた数値をもとに日常生活を送っていた
ある日、そんな彼をとりまく行動のナレーションがどこからともなく聞こえるようになり…

またまたなんとも感想を書きづらい映画だなあ、と
しょうじきネタバレしていっちゃうと、この作品の面白さの半分以上がなくなる気がしないでもない
なんの予備知識もなく見ていって、劇中でちりばめられてるヒント的なことに見てる側が気づいて「あれ?実は…」って感じで推理しながら見るのが楽しい作品

そういった脚本のギミック的な所以外の作風としてはいたって普通
ようするにお堅い人が柔らかくなっていって世界を見る目が変わって、幸せに満ちていくみたいなありふれた作風
それでも脚本が面白いし、退屈しそうな画づらが続くと思ったら突拍子もないカンフル剤を打ち込んできてくれるんで、見始めたら最後まであっという間に視聴できましたね

主人公が彼の行動を読み上げるナレーションの謎を追っていくうちに、自分自身の物語の結末を知ることになるんだけど、それを知ってなお他人を思いやれる優しさと強さはすごい
主人公以外の登場人物たちもそれぞれキャラ的に浮いてなくて、ありえないくらいファンタジーな設定なのに舞台とマッチしてますね
ただ、劇中で結末はすごいすごいとはやし立てておいて、実際にそのシーンを見るとそうでもないと感じるのはどうかと
なんかすっごいラストが待ってるんじゃねえの、ってドキドキして見てたら見事に肩すかしをくらいました

あとは作品を通して伝えたいことってのはなんとなく感じるんだけど、なんか微妙にぼやけてるっていうかはっきり伝わってこない感がしないでもなかったですね
散漫というかなんというか、ラストに向かって「これが伝えたかったんだよ!」という風なドーンとくるものがないっていうか
さりげなく語るのもいいけど、時には大きな声で叫んでもいいんだよ

個人的評価:70点
オススメ度:僕の人生は喜劇じゃないことだけは確か




主人公は僕だった 予告

※この予告ははげしくネタバレ、というか作品の9割はこの予告で語られてます
これから見ようと思う人は、この予告を見ない方が絶対に楽しめます

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