2011年6月22日水曜日

フラガール (2006/日)

監督:李相日
出演:松雪泰子 / 豊川悦司 / 蒼井優 / 山崎静代 / 池津祥子 / 徳永えり / 三宅弘城 / 寺島進 / 志賀勝 / 高橋克実 / 岸部一徳 / 富司純子








昭和40年、いわき市では住民の仕事の支えである炭坑が下火になってきていた
そんな中、紀美子は友人の早苗にさそわれて新たにできる施設、常磐ハワイアンセンターでフラダンスをすることになり…

いやあ、臆することなく直球勝負って感じの作品でしたね
オーソドックスはあるけど丁寧な作りで最後まで楽しめました
こういうスポ根っぽい作風は個人的に大好きで、大人も子供も自分のまっすぐな感情をそのまま吐き出してるのが観てて気持ちよかった

廃坑が現実として間近に見えてきた町で、新たな施設としてハワイアンセンターなるものが建つことになる
そこでのフラダンスショーのためにダンスレッスンの先生を呼んで、地元の女性たちでショーをしようとするけど・・・
まあ、やっぱり「ヘラヘラ笑ってお気楽にダンスってか?ああ?」という地元民の根強い反感もあり、って感じのお話ですね
レッスンを受ける女性たちにも、先生にも、地元民にもそれぞれ言い分があるんだけど、あまりにそれぞれの色が違いすぎるためにお互いに反発しあってしまう
それぞれの立場や気持ちが観てて理解できるゆえに、単純にイヤな奴ってキャラはあまりでてきませんね
気持ちは分かるけどままならない現実ってのを見つめていくのがおもしろい

ハワイアンセンターを建てるにしても結局は町の将来を考えてのことだし、炭坑で働く人にとっても今を生きることに危険信号が灯されてきていて余裕を失いつつある
フラダンスをやろうとレッスンを受ける女性たちにしても、まだどこかダンスをすることに偏見を捨て切れてない
単なるいい人たちの集まりじゃない、誰が、どっちが正しいでもない
ちょっとだけ相手の気持ちを考えて受け入れるだけで、意外と人はつながれるもんじゃねえのってことで、そんなファンタジーに酔えた一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:借金のエピソードの必要性について




フラガール 予告



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