2011年6月2日木曜日

ねこばん (2010/日)

監督:有馬顕
出演:伊武雅刀 / りりィ / 奥田いろは / 片山けい / 上原奈美









元電車運転手の男は仕事を辞めて初めての夏をむかえる
時間に追われない自宅での日々を持てあます男のもとに、毎日のように子猫が集まってきて…

飛び出す伊武雅刀でみなさんご存知なこの作品
疑問を抱くことじたいが作り手の罠なのか、元はなぜかなぜかの3D
疲れた大人のドラマをメインに動物が絡んでくる「ネコナデ」系の作品です
とはいえ他の「ネコナデ」系作品に比べれば、かなり「ネコちゃんかわいいなあ」という動物のかわいさが前面に出てますね

仕事にいってる時は常に時間に気をつける日々を送っていた元電車運転手の男
家庭をかえりみない仕事人間だったことで、いざ退職してみると慣れない自由が逆に苦しくストレスがたまり持てあます
そんな夏のある日、孫娘とふたりだけで家に残された男は毎日のようにやってくる子猫たちに囲まれながら、どう過ごせばいいか分からない一日がはじまる…という内容
かなりのまったり展開とネコ映像で男の一日を描いてます
しょうじき予告を見たときに感じる微妙さ、そのまんまな感じでしたね

とりあえずドラマパートとネコパートがうまく絡んでない
男のドラマが進んでネコが出てくると、男を無視して「ネコちゃんのかわいい映像シーン集」が挿入されます
なんというか「とりあえず映画なんだから一時間作品にはしろよ」みたいな制約で、あとから無理矢理にネコシーンをねじこんだんじゃないかと邪推してしまうレベルの絡んでなさっぷり
ドラマ本編は描きたいことがけっこう分かりやすく、逆に言えば深みがない
もっと時間にきびしいキッチリ感があった方が…いや、まあ、どうでもいいか

クライマックスの孫娘の無茶ぶりがおもしろかったものの、他が微妙だったのが残念
「世界がつまらないのは、おまえがそう思ってるからだ」というシンプルで個人的に好きなテーマをうまく消化できてないかな、と思った一本でした

個人的評価:60点
オススメ度:露骨にエサで釣りすぎ




映画ねこばん 予告


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