2008年12月16日火曜日

4ヶ月、3週と2日

監督:クリスティアン・ムンジウ
出演:アナマリア・マリンカ / ローラ・ヴァシリウ / ヴラド・イヴァノフ / アレクサンドル・ポトチェアン / リュミニータ・ゲオルギュー / アディ・カラウレアヌ


大学の女子寮、ルームメイトであるオティリアとガビツァはとある事情から一人の男とホテルで会う約束をする
小さな嘘とアクシデントが二人を追いつめていく

これは前情報なしで見るのが正しい内容ですね
なんの説明もないまま、ルームメイトの部屋にカメラが投げ込まれ淡々と状況が進むんだけど、一体なんの映画なんだと見る側が探る感覚がいい
本題に入るまでだれるかと思いきや、ほどよく日常にハプニングが挟まれるので退屈はしませんでしたね
というか全編通して、日常も怒りも平穏も衝撃的なことも常に低いテンションで冷たく描かれてる感じが、雰囲気的にすごく画面に対する求心力がをもってる

見終わった後も、この内容をどんなジャンルにするか悩んだけど、結局は日常的な恐怖というんでしょうか…まあ、そんな感じで
人間としてのリアルがひしひしと伝わってきて、登場人物がキャラクターの設定というのではなく、ひどく生々しい
ふだんなら個人的に「おいおい、とんだビッチだな」と一蹴するような登場人物の行動も、「ああ、まあそうなるよね」と感じてしまう

終わり方もいい
内容自体が生々しいけど、全体を通して冷たい空気感のために、ラストは本来の自分の現実に戻してくれるような感覚が強くなりましたね
フェードアウトするより、後腐れなくこの映画を断ち切るように見れる感じで良し

だけど、見終わったあとにも何かが脳裏にこびりついてる感覚…
ハリウッド慣れしてると、こういう映画が新鮮ですごい面白く思えますね

個人的評価:80点
オススメ度:リア充は見ない方がいい、かも?




4ヶ月、3週と2日 予告

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