2009年2月1日日曜日

イカとクジラ (2005/米)

監督:ノア・ボームバック
出演:ジェフ・ダニエルズ / ローラ・リニー / ジェシー・アイゼンバーグ / オーウェン・クライン / ウィリアム・ボールドウィン / アンナ・パキン / ヘイリー・ファイファー / デヴィッド・ベンジャー / ケン・レオン


落ちぶれてきた作家の父、人気が出てきた作家の母、優柔不断な兄、小悪魔的な弟、四人の家庭は父母の離婚により、崩壊していく

今日みた「ぼくたちと駐在さん~」と真逆の内容ですね
バラバラになった家族のそれぞれが口にする言葉はどれも薄っぺらくて、作家とその息子ということでどんなに高尚な言い回しをしても行動が俗っぽい
人間的にいいところもあれば悪いところもある、楽しいところもあれば悲しいところも、優しいところもあれば怖いところも…
かなり等身大の人間を描いてるので、しょうじき心が壊れかけの大人が見るにはちょっとリアルさがキツイものがありますね

なんというか、映画ってもっとファンタジーでいいじゃない
とはいえ内容がつまらない、ってわけでもない「なんかよくわからない」求心力があるから不思議
重いことは重い内容なんだけど、痛くなりすぎないていどにつねられてるような…そんな感覚というんでしょうか、なんか気になって仕方ないんですね
そう思うひとつに「これ、どうオチをつけるんだ?」というのがありました

話的にもそれぞれ離婚をきっかけに見えてなかった部分が見えてきて、変わっていく自分がいて、醜くもひょうきんな行動があって、それらがまったく混ざり合わない
父も母も兄も弟も勝手やって泣いて笑って怒って悲しんでるだけなんで、まったくラストの着地点が分かりません
で、その肝心のラストなんですが、はっきりいって理解できませんでした

これを嘘でも「分かる」と言えるほど高尚な存在じゃない俗物なんで、まったく理解不能
最終的にこの映画はなにが目的だったのか…
まあ、途中は面白かったからいいけどね

そんな感じで、なんでラストだけあんな風にしたのかと言いたい

個人的評価:50点
オススメ度:人ってそんなもんじゃない




イカとクジラ 予告

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