2009年2月20日金曜日

落下の王国 (2006/インド・米・英)

監督:ターセム
出演:リー・ペイス / カティンカ・ウンタルー / ジャスティン・ワデル / ダニエル・カルタジローン / レオ・ビル / ショーン・ギルダー / ジュリアン・ブリーチ / マーカス・ウェズリー / エミール・ホスティナ / ロビン・スミス / ジットゥ・ヴェルマ / キム・ウィレンブローク / グラント・スワンビー


映画黎明期のアメリカ、撮影中の事故で両足を骨折して入院することになった青年ロイ
ある日、彼の病室に訪れた少女に物語を聞かせるかわりにあるお願いをするのだった

寓話と現実が交錯する映像美系の映画、かと思ったらそれだけじゃなくって面白かった
雰囲気的には「パンズ・ラビリンス」に似たちょっとダークで痛みのあるファンタジーですね
関係ないですが、最近、ホントに生と死を描く映画にひかれるんですが、やばいんでしょうか
なにか心の奥でアレなことを願ってるんでしょうか

それはともかく、序盤はロイさんが暇つぶしに女の子に話を聞かせてるんだなあ、って感じで優しい系のファンタジーといった感じで
けど、結局は女の子を利用しようとしてるだけというのが見えてきた途端、この作品が面白くなってきます
一度みると分かりますが、お話のファンタジーパートがロイと女の子の空想の映像化っていうのが良くできてるんですね
ロイだけの話でもなく、女の子だけの話でもない、二人の物語が素敵です

そうこうしてるうちに現実パートもどんどん痛さが増してくるけど、息苦しいほどじゃないのが救いかもしれません
特に中盤以降の展開は、もう見事でしたね
物語と現実が絶妙にクロスしていき、ラストも個人的には好印象
感動っていうより、いい話だねって感じで

実はファンタジー世界の映像美より、さりげない現実パートの演出の方が肝なんじゃないかと
ただ、ちょっと女の子が本当にガキっぽく描かれてるんで、ちょっとイラっとくる所もありましたが、まあ、子供好きなら気にならないんじゃないでしょうか

個人的評価:90点
オススメ度:爆弾使いの影の薄さは異常




落下の王国 予告

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