2009年9月25日金曜日

痴漢ドワーフ (1972/米)

監督:ヴィダル・ラスキ
出演:アンヌ・スパロウ / トニー・イーデス / クララ・ケラー / ワーナー・ヘッドマン / ゲルダ・マドセン / トルベン


大人になっても背が伸びず、小人のような体躯の男・オラフ
彼はオモチャをエサに町の少女を誘拐、監禁する

類い希なるときめく邦題
こんな胸の高鳴りは「徳川セックス禁止令」の時いらいですね
「痴漢」と「ドワーフ」ただこの二つの言葉が合わさっただけで、なんでこんなに魅力的になるんでしょうか
これを見かけて手に取らないやつは男じゃない
痴漢ドワーフ…ああ、痴漢ドワーフ、ふふ…痴漢ドワーフ…

まあ、でも内容は微妙ですけどね!
細かい映画的な演出はよくできているんですが、とにかくストーリー的な進展がほとんどない
誘拐した女をヘロイン漬け、売春させる、オラフが覗き行為でニヤニヤ、同じ建物内で部屋を貸してる人にばれそうになる、でもばれない…序盤以降はずっとこの繰り返しです
それでも音痴ママンとか、オラフのマジで卑しい笑みは破壊力ありますね
特にオラフ役のトルベンが本当にはまり役というか、おまえマジなんじゃないのか、と思わざるえない
そして、なによりこの映画でのメインディッシュはどう見ても売春婦にされた3人の少女のポルノシーンという事実

かなりブラックコメディよりのホラーで、曲の使い方とか、これでもかってくらいに繰り返される音痴ママンのリサイタルとか、その歌に合わせたファックシーン、ラストの警官が銃を渡すシーン、オラフのオチの付け方と、けっこう小粋な演出があってにくめません
で、内容的に卑しいオラフが女の子たちに陵辱&調教する…という話ではなく、商売品である売春婦たちの世話をしつつ、たまに覗き見であひゃあひゃするという感じ
オラフの存在感はすごいけど、なんとも活躍してくれる場面が少ないのが困り種

で、まあ、これを紹介しても観る人はいないだろうからネタバレしつつ書くけど、下宿人の女が隠してある売春部屋を見つけ、「警察に行かなくちゃ」と言いつつ自室できちんと着替えはじめ、あまつさえ「警察に行く」という目標を見失ったのか再び売春部屋のある場所に戻るんですね
そこでオラフとママンに見つかって、下宿人の女も売春婦化されてしまうという素敵シーンがあります
さすがにこの女が捕まっても犯られる前に助け出されるんだろうなあ、と思ったそばから薬注入&ファック突入
数少ない素敵ポイントの中でも、かなり素敵な場面ですね

そんなわけでじゃっかんの物足らなさはあるけど、十分に素敵な映画でした
ええ、もちろん絶対にオススメはできないですけどね

個人的評価:40点
オススメ度:痴漢ドワーフ

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