2009年9月13日日曜日

キラー・ヴァージンロード (2009/日)

監督:岸谷五朗
出演:上野樹里 / 木村佳乃 / 寺脇康文 / 眞木大輔 / 小出恵介 / 中尾明慶 / 田中圭 / 小松彩夏 / 小倉久寛 / 田中要次 / 高島礼子 / 北村一輝 / 北村総一朗


ドジでノロマで不幸の塊だったひろこ
そんな彼女が結婚を控えて引っ越しを進める中、あやまって大家さんを刺し殺してしまう

なんというか、のっけからギャグがだだすべりで寒いことこの上ない
やばいなあ、地雷だったかなあ、と思って見進めていたら、死にたがりの女・小林と出会った所から面白くなってきました
というか、ひろこオンリーのパートはまったく面白くないですね
ようするに単に小林がいいキャラだったって映画でした

劇中でもあるけど、殺人・死体移動・逃亡・証拠隠滅しておいて、とにかく結婚式を挙げてから自首するとか、そんな考えの時点でひろこに嫌悪感しかおぼえない
「シリアル・ママ」の殺人癖のあるママさんみたいにぶっとんでくれれば、不道徳さが逆に面白くもみれるんですけど
いくら特別な思いのある、大好きなおじいちゃんに幸せになったと報告したいからって、人殺しであわよくば証拠隠滅しようとしてるヒロインをどうして「面白いね」と思えるかっちゅうの

肝心のギャグパートもびっくりするほど笑える所とどん引きする所の温度差が激しい
「ここで笑え」的な押しつけがましいコントチックなのも個人的にはあまり好きじゃないんですが、それでも要所要所で一人でクツクツと笑いながら見てましたよ
ええ、一人で寂しく笑いながら見てましたよ
条件反射とか、出ちゃったあたりは爆笑してましたね
ただ笑いのツボが他の人と違うのか、周りでそこで笑ってる人はいなかったですけどね!

そして、クライマックスのおじいちゃんがらみのエピソードはしょうじき「ここで感動しろ」とまたも押しつけがましい展開に
だから、まったく同情できないひろこがどんな気持ちになろうと、ぜんぜん泣けないし感動とかしない
むしろ逆に失笑するわ
まあ、確かに流れ的にそうならないといけない展開なのかもしれないけど、ちょっと引っ張りすぎ
むしろ、小林関連のラストの「俺が必要だろ」の方がグッときた

で、ラストもラストで「お、そういうことか」と思うんですが、相変わらず「自首とかなかった」と言わんばかりに普通にハネムーンに旅立って幸せそうに旦那とイチャイチャするひろこに軽く殺意を感じましたね
ほんっとにヒロインに一分の同情もできない内容とかどうよ?

そんな感じでコメディとしては微妙だけど、荒削りゆえに退屈な部分もあるけど、飛び抜けて面白い所もあるのは確か
どっちかというとライトなコメディが好きな人向けですね
あと、子供連れで見に行くと「出ちゃった」のシーンで後悔するぞ

個人的評価:50点
おすすめ度:結局はひろこの不幸でみんな幸せになる



キラー・ヴァージンロード 予告

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