2009年9月20日日曜日

チョコレート・ファイター (2008/タイ)

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:ジージャー / 阿部寛 / ポンパット・ワチラバンジョン / アマラー・シリポン / タポン・ポップワンディー / イム・スジョン / ソーミア・アバハイヤ


日本人ヤクザの父親と地元タイの暴力団の母親の間に生まれた少女・ゼン
ゼンは脳の発育に問題がありながらも、見たものをすばやく吸収する能力を秘めていた

この監督は「マッハ!!!!!!!!」以来でしたが、今作も全開ガチンコバカアクションを見せてくれるだろうと視聴
だけど、この監督にいったいなにがあったのか、と思うほどにドラマパートに力を入れてる序盤にビックリ
脳の発育に問題がある、という知的障害者をヒロインにすえて、劇中のある理由から金が必要になり母親が貸し付けていた借金の帳簿をたよりに、一筋縄ではいかない悪党どもの所へ金を取り立てに行く
その過程のドラマがちゃんと描こうとしてる努力は認めます
だけど、なんか説明が足りないというか、察しようと思えば察せるけど、もっと説明してくれてもいい気がしますね

まあ、そんなドラマパートもアクションパートにどんどん飲み込まれていって、途中から重苦しいドラマよりアクションを見てくれ!って感じの思いが伝わってきます
というか、がんばってドラマパートもやってたけど、お家芸のアクションパートを進めるうちに、どんどんノリノリになってきちゃって最終的にはスタイリッシュバカアクションに落ち着いちゃいました、と
いやあ、でもさすがにアクションは見応えがあっていいですね
テレビや実物を見て吸収した格闘能力を武器に、ヒロインの少女がガチ殴り&ガチ蹴りですからね
見てても思わず「おわ、あぶね!」「これは痛そう…」ってシーンがてんこ盛りです

冒頭からして見てる作品を間違えたのか?と思うような始まり方といい、日本のヤクザとタイの暴力団、オカマ構成員、障害者のヒロイン…もう、この監督は独特の世界観をもちすぎて素敵すぎる
外国映画にありがちな日本人ヤクザのセリフが違和感ありまくりな片言しゃべりってのもなく、ホントに日本大好きなのかと思うくらいに普通の邦画なみに日本語を話せる役者さんをそろえる気概やよし
欲を言えば、クライマックス前のバトルに出てくるカクカク少年みたいな強烈キャラをもっと出してほしかった
それでも、いろんなシチュエーションアクションを楽しめるからアクション分は満足してますが

そしてなにより衝撃的だったのが、本編おわったあとのおまけ映像、いわゆるNG集ですね
いや、これマジでやばいだろって感じの映像が次から次へと
なあ、ホントは死人とかでてるけど隠してないか?と思わざるえない

そんなわけで、本格的なアクションパートが始まるまでの前置きは長いけど、それほど退屈はしないし、阿部寛だしってことで楽しめました

個人的評価:80点
オススメ度:マジでホントに死人でてるだろ、これ




チョコレート・ファイター 予告

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