2009年9月6日日曜日

サブウェイ123 激突 (2009/米)

監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン / ジョン・トラヴォルタ / ジョン・タトゥーロ / ルイス・ガズマン / マイケル・リスポーリ / ジョン・ベンジャミン・ヒッキー / ジェームズ・ガンドルフィーニ / ゲイリー・バサラバ / トニー・パタノ / アンジェヌー・エリス / ジェイソン・バトラー・ハーナー


地下鉄の運行管理をしているガーバー
ある日、急停止した地下鉄から車両をジャックしたと謎の男から連絡が入る

なぜ1車両だけジャックされたのか、なぜ1000万ドルの要求なのか、なぜいち運行管理人が交渉相手に選ばれたのか・・・
そして、交渉人と犯人、警察、市長、メディアを巻き込んで緊迫の頭脳戦が展開される
とか、そういう内容じゃいっさいありません
「フォーンブース」とかそういった類の映画じゃないですね
まあ、なんというか、いつものアメリカンな「楽しければOK牧場」で力任せなB級娯楽作品

結果、個人的に大好物なB級サスペンス風アクションだったわけですが、ちょっと行儀が良くなっちゃった「トランスポーター3」より、こっちの方がもろに好みですね
とりあえず自分はB級脳なんで、そこら辺は察する感じでお願いしたいですが
とにかく、ほんとに最初は「フォーンブース」系かと思ったんですが、犯行の理由とかじょじょに分かってくるにつれて、ことの真相よりアクシデントとトラボルタのキャラを見るための映画だってのが分かります

いやあ、キレてるわあ
トラボルタさんの演技とは思えないリアルキチガイっぷりは、やっぱりいいですねえ
マジでそのキチっぷりと電波っぷりを堪能しました
うん、こりゃ頭脳戦とかやるキャラじゃない
でも、劇中ではそれなりの知恵者っぽい役ではあるんですが、そんなのどうでもいい感じで
一方のデンゼル・ワシントンも渋さが絶妙で、地味になりがちな主人公の立場がそうならずにすんでます

あとはときおり入る無駄にスタイリッシュな演出がB級さを強くしてます
そこに「おいおい」とツッコミたくなるような、輸送車が事故おこしすぎとか、うっかりスナイパー、ヘリうんぬんの主人公サイドの凡ミスっぽい要素も「分かっててやってる」ゆえに個人的なB級好きを満足させてくれます

クライマックスも本当にパワープレイ、しかもじゃっかん投げぎみな物足りなさ
典型的なごり押し展開・・・だけど嫌いじゃないです、こういうの
決着の付け方の迷走っぷりとか、マジでB級すぎる

それでもラストシーンは個人的にひじょうに良かったとおもいますね
なんというか誰しも汚い大人っていうか、清廉潔白なヒーローなんていない、誰しも汚れた側面をもってそれでも胸を張って生きてるのがこの世界なんだよ、と
ただこの終わり方は許せない人は許せないでしょうねえ
しょうじきすっきりした終わり方じゃないんだけど、逆にそんなひねくれた終わり方ゆえに記憶に残りやすいかもしれません

いやあ、実に満足できた一本でした
普通の映画好きな人がどう思うか、は考えない方向で

個人的評価:70点
おすすめ度:楽しんだもん勝ち




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