2009年9月18日金曜日

TAJOMARU (2009/日)

監督:中野裕之
出演:小栗旬 / 柴本幸 / 田中圭 / やべきょうすけ / 池内博之 / 本田博太郎 / 近藤正臣 / 松方弘樹 / 萩原健一


畠山家の次男として生まれた直光は、兄と幼なじみの女の子、そして盗みに入った所を召し抱えた少年・桜丸とともに幼少を過ごした
そして、時は過ぎそれぞれが大人へと成長した頃、家は相続問題でゆれることになるのだった

いやあ、まったく期待してなかった、というかむしろ観るのやめようかと思ってたこの作品ですが、かなり楽しめましたね
ただし、B級脳で観た結果ですが
多襄丸が出てきたあたりから「あれ?ん?」と思いはじめ、姫様がああなった時には「これもろにB級じゃねえかよ」と、脳をB級モードに移行しました
B級といってもノリが少マンガな感じで、そういったマンガ的な演出が好きな人にとっては面白いでしょう
ええ、個人的には大好きなジャンルです
ツッコミながら観るのに最適

そんな感じなんで、ライトでエンターテインメントな時代劇といっても、時代劇に変わりはないんでしょ?と渋いのが好きな人が見に行くと火傷します
個人的には中途半端なエンターテインメント時代劇映画より、この作品くらい極端に娯楽に傾いてくれてる方が好みかもしれません

話的には色々と心を気づけられた主人公の直光が、己の正義とちょっとした遊び心で道草し、そのうちに相続のドタバタに隠された陰謀をしってブチギレ、みたいな
それにしても先代の多襄丸のキャラがいい味だし過ぎていて困らない
ある意味でコントとも思える死ななさっぷりは一見の価値があります
あとは姫様のビッチ演技とかも素敵

話はけっこうテンポよく進んで、場面もころころ変わるんで、飽きることなく最後までいけます
ストーリーもそう複雑ではないんで、頭からっぽにしてゆったり楽しむのが正解かもしれません
良い意味で「見終わったあとに何も残らない」作品
観てる最中は確かに楽しいんだけど、ほんとにあとに何も残らない潔さ
それをクソ要素と言う人もいますが、個人的には娯楽作品ってのはそのくらい後味がよく、なにも残らないくらいがちょうどいいと思いますね
変に説教くさい要素や、続編をにおわす意味深なフリを入れられるよりマシです

欲をいえば、クライマックスにラスボス直属の兵と、直光たちのとんでも無双アクションがあれば爽快感があったんですが
でもラストのバカ台詞(個人的な意見で)で最後までツッコミが入れられて楽しめましたね
だけど、あくまでB級の少年マンガ的なノリに適応できる人以外は、しょうじきクソ映画認定できる内容なので、各自の趣味をよくふまえた上で見に行った方がいいでしょう

個人的評価:80点
おすすめ度:俺が多襄丸だ




TAJOMARU 予告

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