監督:ピーター・リンチ
出演:トロイ・J・ハートビス
山でグリズリーに遭遇しながらも見逃してもらえた男
以来、男は熊に固執し、強靱な防護スーツの開発をはじめるのだった
ドキュメンタリーっていうのは、やっぱりこれくらいのガツンとくるインパクトがないといかんね
まあ、見たところで「そういうこともあったんだ」とは思うけど、人生に役に立つような知識が得られる映画じゃないけどね!
とにかくバカな男と周りのバカな男たちが、いたってマジメに熱くバカバカしいことに向き合うバカドキュメンタリーといえなくもないですね
7年にわたって改良を重ねてきた防護スーツ
丸太や棒で殴ったり、崖を転げ落ちたり、車との衝突を試したり、いろんな強度実験と正気とは思えない金をかけてスーツはやっと完成
熊に対するトロイさんの熱い思いや、嫌な顔もせずに共に実験に協力してくれる男どもの愚直ゆえにシンプルな所は、バカ映画ながらにじんわりと共感してしまう所が多い
この映画の良いところは「実験に対してはどこまでも本気」という点ですね
ふざけたドキュメンタリー風な作品ではなく、こんなバカなことを本気でやってるんですよ
出てくる人物達もいかにもって感じの陽気で感じの良い人ばかりで、たまに入るおふざけのシーン(軽口やロボコップなど)によって、見てる方も肩の力を抜いて鑑賞できるエンターテインメント性もあっていいですね
あとは、やっぱり野生の熊は恐ろしいんだろうけど、ほんとによくよく見ると愛らしい姿してて困る
グリズリーのつぶらな瞳とか反則気味です
で、結局の所、この映画のいきつく先には熊との対決シーンはありません
というか、いざ熊に会いにって時に防護スーツは山みたいなでこぼこ道じゃ身動きでいない代物だと分かり、しかも数日後には雪が降り出して本格的な冬に突入、熊たちは冬眠に入るから実験はまた来年とか言い出す始末
まあ、薄々わかってはいたけど、おまえらどんだけ大ざっぱな性格なんだよ、と
というか、防護スーツで熊と対峙したとして、そのいきつく先になにがしたいんだよ、と
いやあ、なんともバカだけど熱い…けどやっぱバカな映画でした
個人的評価:60点
オススメ度:それでもこんなバカな大人にじゃっかん憧れる
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