2009年8月28日金曜日

HACHI 約束の犬 (2008/米)

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア / ジョーン・アレン / サラ・ローマー / ケイリー・ヒロユキ・タガワ / ジェイソン・アレクサンダー / エリック・アヴァリ / ダヴェニア・マクファーデン


小さな田舎街の小さな駅で、子犬を拾ったパーカー
子犬はハチと名付けられ、仕事に行くパーカーを毎日駅まで送り迎えするほどになついていたのだが

吹き替え版しか上映してなく、なんとも吹き替えの評判が悪い上に、やっぱりリチャード・ギアの「ハァーチィ」が聞けないのは残念だけど観念して鑑賞
だけど、そんなことは些細なことでしたね
元々吹き替え慣れしてるのもありますが、そんな些末なことなんかどうでもいいくらいに泣いちゃいましたよ
やっばいわあ、マジで鼻水だして泣きまくり
空気読めてないと噂の日本語版クソED曲をしかたなく最後まで聞いて心を落ち着かせて外で出たんですが、それでも普通にうるうるしてましたからね
絶対、映画館のスタッフのお姉さんに「やだ、一人映画でマジ泣きとかキモいんですけど」と思われたに違いない

話的には超有名なんでいまさら言うことはないですが、とにかく制作スタッフの犬好きっぷりがばっちり伝わってきましたね
普通の犬映画とかだと、犬も演者として作品を彩る役の一人なんですが、この映画のハチは本当にナチュラル
ペットもの番組のドキュメンタリーを見てるように自然の動きが多いです
そしてまたすっとぼけた顔のハチがマジでかわいい
アメリカの美的感覚は日本人的にちょっとアレな気がしてましたが、この作品に出てくるハチや他の動物たちは日本人の美的感覚に会わせてるんじゃないかと思うくらいにかわいい

そのかわいさがあるからこそ、万人向けな作品になってるんですが、さらに犬を飼っている(飼ったことがある)無類の犬好きな人が見たらマジで神映画といえるでしょう
そうは犬映画を多く見てはいないけど、この作品はかなり上質な犬映画だと思いますね
知ったかや犬を商品として扱うだけの製作陣ではけっしてないのが分かるから

内容的には駅員のおっちゃんのお調子者っぷりにイラっとくる以外は大満足
気になってた吹き替えも女性陣がちょっとアレな感じだったけど、主役のリチャード・ギアをあててる北大路欣也はそれほど違和感はなかったですね
そして、問題のラストの展開は卑怯すぎるほど涙を誘うたたみかけ
終盤、パーカーの奥さんが駅を訪れたあたりからもう涙腺ゆるみっぱなし
最後のオチもありふれてはいるけど、ちゃんと映画的な気を利かせたファンタジーをいれてくれて個人的には良かったと思いますね
ハチのラストの顛末はやっぱりこういう展開が感情的に一番安心できます

そんな感じでラストばかり泣いた泣いたいってますが、その他にもハチとパーカーの日常のやりとりも丁寧に描かれていて面白く、そしてジーンと来るシーンも多かったですね

個人的評価:90点(犬好き限定)
おすすめ度:あのリチャード・ギアの台詞が目立つCMほど色物な内容じゃない




HACHI 約束の犬 予告

※日本語版主題歌同様、空気が読めてないネタバレシーン含むので注意
予告は見ない方が本編を楽しめます

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