2009年8月23日日曜日

96時間 (2008/仏)

監督:ピエール・モレル
出演:リーアム・ニーソン / マギー・グレイス / ジョン・グリース / リーランド・オーサー / ホリー・ヴァランス / デヴィッド・ウォーショフスキー / ザンダー・バークレイ / ケイティ・キャシディ / ファムケ・ヤンセン / ジェラール・ワトカン / オリヴィエ・ラブルダン


父親としてはイマイチで娘を母親に取られて離婚した元CIAの男、ブライアン
ある日、離婚しても愛してやまない娘が旅行先で誘拐されてしまった

普段はダメダメだがやるときはやるっていうダディが、娘のために文字通り命を懸けて戦う・・・というシンプルな内容
シンプル故に面白い所もあるが、どうも見終わった後の物たらなさは否めない
悪くはない。けっして悪くはないんだけど、ギリギリで悪い意味で普通な作品

友達のビッチに誘われて旅行にいく娘、その宿泊先で襲われて誘拐され、ダディがその救助に要するタイムリミットが96時間だと知って行動を始める
んですが、全編通してその96時間というタイムリミットがまるでないかのように切迫感がないのってどうよ?
タイムオーバーで即どうこうって展開じゃないんで、緊張感的な意味でゆるゆるすぎる
と、なにげにこの作品の邦題を根底から否定しみましたが、マジで96時間というのは映画的なキーになってません

内容的には娘をさらった組織を小さな手がかりからヒントを得て追跡する、っていうのが初期の流れ
だけど、物語が進むにつれてもうパワープレイの連続でサスペンス性がなくなっていきます
とにかく主人公であるダディが強すぎるのと、相対する敵にこれといった宿敵がいないのがアレかなあ、と
すべての敵はセガールばりに素敵に絶対無敵すぎるダディをひきたてるためだけに存在してるとしか思えない

そして、この映画はとにかく容赦ない、というか容赦なさすぎるダディのハッスルプレイを楽しむ作品なんじゃないかと途中から思わざるえないですね
敵は基本的に殺すのがデフォ
さらに許しを請おうが泣き叫ぼうが、娘第一なダディは決して妥協も容赦もしない素敵っぷり
それだけじゃなく、娘を探すためなら無関係な人にも普通に銃をむける、傷つけるとかあたりまえ世界
ジャン・クロードの奥さんに対する非道っぷりはさすがに軽く引くほどです

アクションもちょっと似たり寄ったりなものが多く、ラストもホントにクライマックスなのか、っていうくらいにそれまで通りのテンションで話が進むので、見てたらいつの間にか終わってたみないな感じですね
もうちょっとバカキャラ、バカ展開で極B級なのを狙ってもよかったんじゃないかと
もしくは敵側にダディの元CIAという設定をいかして、当時のことに恨みを持つナイスキャラなボスとかいたらよかったんじゃないかなあ

いや、マジでつまらなくはないんだけど、際だったおもしろさもない微妙な作品でした

個人的評価:50点
おすすめ度:ザ・地味




96時間 予告

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