2009年8月25日火曜日

トランスポーター (2002/仏・米)

監督:ルイ・レテリエ / コーリー・ユエン
出演:ジェイソン・ステイサム / スー・チー / マット・シュルツ / フランソワ・ベルレアン / リック・ヤング


ルール厳守のクールな運び屋フランク
ある依頼の最中、思わず積み荷の中身を見てしまうというルールを破ったことから事態は急速に悪化していくのだった

スタリッシュバカアクションのリュック・ベッソンが関わってる素敵バカ映画ですね
なんというか、この主人公のダークヒーローっぷりといい、なんとも少年マンガチックな、悪く言えばガキっぽい作品でした
リュック・ベッソンが関わるとそこそこ面白い、100点満点中60~80点くらいの映画はできるんですが、それ以上はないってくらいに「なんか分からないけど、ちょっと物足りない」感がします
この作品もまさにそれ
それでも「96時間」よりは潔くバカっぽい路線を貫いてるので楽しめました

運び屋!スピーディなドライビング!街を疾走する派手なカーアクション!
という印象だったんですが、なんというか「何かを運んでいる」というシーンより、なんかじゃっかん胡散臭い格闘術で戦ってたというイメージの方が強いですね
しかもやたらと狭い場所で多人数とバトってくれるんで、やっけに男臭いくらいに画面密度が高い場面が多かった
そのくせにカーアクションパートはわりと小ぎれいに撮ってる感じで、おまえホントに「トランスポーター」ってのを描きたかったのか?と
やたらに存在感のあるハゲたおっさんがひゃっほいするの作りたかっただけちゃうんか、と

ストーリーはもう使い古されたというより、むしろ見飽きた部類に入ります
怪しい連中に依頼された荷物が実はややキャピってる女の子で、クールな主人公との対比と主人公の人間らしさを描いていく
で、その女の子は実はラスボスと関係があって、主人公は事件に巻き込まれる形で結局は敵を倒していく、みたいな
そんなありきたりな感じながらも、少ない溜めでポンポンとテンポ良く進行することで求心力を出すリュック・ベッソン方式も健在

いや、でもマジでビュンビュン車をかっ飛ばしながら、飛んだり跳ねたり、もっともっとバカでスタイリッシュで荒唐無稽なカーアクションがあると思ってただけに残念
映画的に当たり外れ気にせずに安心して見てられるけど、期待以上の満足度はそうそう得られない、なんともむず痒い作品
ヒロインのビッチぶりもちょっと個人的には…な感じで、典型的な他人を巻き込んでいくタイプの女狐ですね
そんな中でもやっぱり警部の男イベントはグッときますね
もうちょっとなれ合わない感じで不器用な協力の仕方でもよかった気もしますが、これはこれで

あとは最後の積み荷の中身が「本当は○○だった」みたいなトンデモ展開を期待してただけに、普通に終わってしまってガッカリ
いや、むしろそこに意外性をもとめるのはB級脳かもしれませんが

個人的評価:70点
オススメ度:息抜きに最適




トランスポーター 予告

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