2009年8月30日日曜日

サマーウォーズ (2009/日)

監督:細田守
出演:神木隆之介 / 桜庭ななみ / 富司純子 / 谷村美月 / 斎藤歩 / 仲里依紗 / 佐々木睦 / 金沢映子 / 信澤三惠子 / 玉川紗己子 / 桐本琢也 / 永井一郎 / 小林隆 / 清水優 / 山像かおり / 中村正 / 田中要次 / 谷川清美 / 今井悠貴 / 中村橋弥 / 安達直人 / 太田力斗 / 横川貴大 / 入山法子 / 田村たがめ / 板倉光隆


名家の少女の夏希先輩に誘われて、彼女の家を訪れた少年健二
恋人同士を装ってお婆さんと面会するなど気苦労がたえない中、健二のもとに謎の暗号文が届く

なんかかなり賛否両論な感じの作品らしいですね
個人的には「見てて楽しいけど、そう面白くはない」みたいな
ちょっとわかりにくいかもしれないですが、どうにもテレビで映像として流れてる花火大会の映像を見てる気分
とりあえず楽しければいい、というお祭り騒ぎな感じは伝わってきますが、なんかうわべだけというか深みが足りないというか
かなり悪い言い方をすれば、「子供だまし」な作品
いや、基本、つまらなくはないんですけどね

あと、ネット世界での大事がリアル世界に影響を及ぼすとか、設定が前に見たデジモンの映画版にそっくりなんで、パクリかと思ったら同じ監督の作品だったんですね
それはそれとして、ネット世界である「OZ」が大混乱におちいる所から、健二の周りのドタバタ劇はホントに楽しいし、お婆ちゃんもからんできて笑いどころもありで娯楽作品らしい印象を受けました
だけど、物語がどんどん進むにつれて、「ん?あれ?」となんか引っかかるところが増えてきて、それが夏希の「OZ」内での戦いで自分の中の疑念が爆発しました

とりあえず、なんでおまえなんだよと夏希の活躍シーンの間中思ってましたね
それまでそんなに物語の中心にいなかったし、どっちかというと肉体派のカズマと頭脳派の健二の物語になるもんだとばかり思ってたので
なんかいきなりしゃしゃり出てきて、見せ場をかっさらっていった風にしか見えません
そもそも、この作品自体が誰を軸に描きたいのか定まってない印象が強い
夏希と健二のすれ違いながらもひかれていく様子を描きたいのか、カズマと健二の不器用ながら認め会うような友情を描きたいのか、家族の絆を描きたいのか、しょうじきラストまで見ててもよくわかりませんでした
一本の主軸みたいな、これってものがないんですよね

頭を空っぽにして見れば面白いんでしょうが、さすがに視点が定まらないとどうもノリきれません
他のことをとやかく言ってもしかたありませんが、デジモンの映画版みたいにもっと単純で、あまり欲張らずに主軸になる所はブレさせずに描いてくれた方が助かります
あれもしたい、これもいれたい、もっともっと盛りだくさんにハチャメチャしたいってのは分かるんですが、ね

あと一点、夏希が「OZ」内でレアコスをゲットした所とか「アホか」と一人で笑いをこらえてたんですが、周りのお客さんは無反応でした
ほかの他愛もないライトなコメディ部分はみんな笑ってのに・・・なんとも自分のツボが明らかに他人と違うことを再認識
この作品、おっさんは楽しめないかもしれないと噂では聞いていましたが、なんとなくその理由が分かりましたね
画とかなんとかは別として、めちゃくちゃ子供向け作品なんですよ
それもちょっと背伸びしたいけど、まだまだお子さまってくらいの年の人が見たらすごいおもしろく感じると思う

そんなこんなで、自分もおっさんなんだなあ、と
逆に言えば、今時のお子さまの趣向を知ることができたってことでひとつ

個人的評価:60点
おすすめ度:夏希はビッチというか、リアルクソガキ




サマーウォーズ 予告

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