2009年8月14日金曜日

G.I.ジョー (2009/米)

監督:スティーヴン・ソマーズ
出演:チャニング・テイタム / レイチェル・ニコルズ / マーロン・ウェイアンズ / シエナ・ミラー / レイ・パーク / イ・ビョンホン / デニス・クエイド / ジョセフ・ゴードン・レヴィット / アデウェール・アキノエ・アグバジェ / クリストファー・エクルストン / サイード・タグマウイ / ジョナサン・プライス / アーノルド・ヴォスルー / マイケル・ベンイアー


世界的な兵器売買企業で開発されたナノマシンによりすべての金属を食い尽くす力を秘めた弾頭
それを謎の集団に奪われ、護衛の任にあたっていたデュークは彼を助けてくれた「G.I.ジョー」と呼ばれる特殊部隊に入り奪われた弾頭を追う

夏休み、家族連れ、カップル、周りのことを考えないではしゃぐガキんちょども
田舎町からちょっと足を伸ばして久しぶりに映画館に行ってきました
なんともやっぱ栄えてる街…ってほどじゃないけど、複合施設内にあるスクリーンいっぱいの映画館とかすごいわ
ええ、もちろん一人映画ですが、なにか?

それはそれとして、前評判的にかなりのB級だってのは知ってたんで「よし、俺の映画だな」と覚悟完了済みで鑑賞
で、やっぱり見た感想としてはB級でしたね
脳内で妄想したビジョンを湯水のように金を使ってすべて映像化したのか、ってくらい見た目は派手なんだけど、その飾られた派手さを取っ払うとなんとも中身のないB級さだけが見えます
作風的にはいきなり肉料理を出されたかと思ったら、次に魚料理を出されて、最後にまた大盛りの肉料理を出してきて、あげくに全部の料理がみんな同じ味付け…みたいな
最初から最後まで派手なアクションの連続というか、この映画の9割はアクションシーンといっても過言じゃないですね
ぶっちゃけ目が疲れる上に、クライマックスまで見てるとすごいのは分かるが飽き飽きしてきます

それでも中盤のパリ市街でのおっかけっこバトルは面白かった
他はどっちかというと場面的にもSFチックなバトルシーンばかりだけど、市街地バトルは現実の中の非現実をバカアクションの連続で見せてくれて楽しかった
もっとこういうシーンみたいに現実味を残した場面でのバトルが多くてもよかったかもしれませんね
それにしても「G.I.ジョーに任務失敗はない」と言いつつ、基地に易々と侵入された上に敵に弾頭を奪われ、さらに司令官があっさりやられるってどうよ?
そこから弾頭の奪還作戦も失敗するとか、なんですか「失敗はない」とかネタフリだったんですか、と

あとは主人公ルートのメインストーリーが中途半端すぎる
敵の正体が判明する過程も「あ、敵ってあいつじゃね?」みたいな日常会話でどうでもいいことを思いついたかのごとく真相を解明する素敵さ
そして真の敵が本格的に動き出した途端に「ふははは、このままでは終わらんぞ」みたいにあっさり幕切れ
というか主人公のラストでの活躍のしなさは異常
終盤は主人公は逃げてるばかりで、黒忍者と白忍者のバトル、あとはおもしろ黒人の活躍しか記憶にないわ
メインストーリーは、あからさまに次回作とか考えてますみたいな伏線の残し方とかいやらしい

最後に、今でもアメリカではなんか微妙に日本のことを誤解してるんじゃないか、と思うような日本の描写と、イ・ビョンホンの忍者姿には劇場で笑いをこらえるのに必死だった

個人的評価:70点
オススメ度:なんとなくメタルギアソリッドの臭いがします




G.I.ジョー 予告

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