2009年8月30日日曜日

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 (2009/日)

監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明 / 豊川悦司 / 常盤貴子 / 香川照之 / 平愛梨 / 藤木直人 / 石塚英彦 / 宮迫博之 / 佐々木蔵之介 / 山寺宏一 / 佐野史郎 / 高橋幸宏 / 古田新太 / 小池栄子 / 森山未來 / 木南晴夏 / 福田麻由子 / 片瀬那奈 / 六平直政 / 研ナオコ / 北村総一朗 / 手塚とおる / 田鍋謙一郎 / ARATA / サーマート・セーンサンギアム / チェン・チャオロン / 竹内都子 / 石橋保 / 津田寛治 / 光石研 / 遠藤賢司 / 高嶋政伸 / 岡田義徳 / 田村淳 / ダイアモンド☆ユカイ / 武内亨 / MCU / 斎藤工 / 吉田照美 / 原口あきまさ / 左右田一平 / 石橋蓮司 / 中村嘉葎雄 / 黒木瞳


「ともだち」により完全に支配された世界
そして、新たな予言「2017年8月20日、人類は滅亡する」を阻止するべく、「ともだち」に対抗する人々が立ち上がる

そんな感じで最終章ですね
やっぱりというかなんというか、一本の映画としての存在はなかったことにされて、あくまで続編として描かれている・・・ってのはもうどうでもいい感じです
ぶっちゃけていうと、映画としての完結編というより、ドラマの三部作の完結編といった内容
もっとぶっちゃけていうと「わざわざ映画館に見にくることもない」ほどに映画というより、金のかかったテレビドラマを見てるようでした

それでも決して退屈はしないで、長い尺を最後までダレずに見ることができましたね
まあ、それも内容的に前二作で広げた風呂敷や伏線をテンポよく回収していたからで、けっして映画的な良さで退屈しなかった、ってわけじゃない
とにかく内容的にも伏線の回収だけしてる印象が強く、さらにどうしてもケンヂ関係のネタがメインになってしまい、2章の登場人物とかオマケ以下の扱いに成り下がってる人が多かったですね

展開的にももう「いつものように」といっていいほどに予言が実現するのかうんぬんに終始しており、上記のように伏線の回収ばかりで前作までの見ててドキドキする感覚が乏しい
「ああ、そうだったのね」とは思うけど「どうなるんだ?いったい?」みたいなものは味わえません
ストーリー上でカンナの考え方が二転三転するんですが、そうもポンポンと極端な思考ができる彼女にはちょっと見てて「?」が浮かびます
さらにカンナは自分の手は汚さないまでも散々やりたい放題しておいて、どさくさにまぎれてなに善人ぶってんのよ、と

で、どうしようもなさが絶頂にくるのがクライマックス
予告とかCMで見てると巨大な二足歩行ロボが街を派手にねり歩き、大量の円盤が人々を脅かすために飛び回る・・・と印象を受けます
だけど、実際はマジでしょぼい
あまりネタバレはしたくないが、「そんな大スペクタクルな展開じゃねーから、これ」って感じで
それでもさすがに「ともだち」の正体に関する展開はよくできてるかな、と
それでも作品的にこれまで「ともだち」が引き起こしてきたことを精算するって内容じゃなく、あくまで子供たちの過去を明らかにするって点に重きを置いてるので、結果的に地味になってる気もします

個人的には1章のラストをなぞる感じで、もっとみんな一致団結してうんぬんを期待していただけになんとも・・・
さらにエピローグでシリーズの謎のすべてが明らかになるんですが、しょうじき「でもこれって結局あんまり解決になってないよね」と思わざるえない
ネタバレせずに書くのは難しいけど、「仮定の話で問題解決すんの?」と、それによって指し示された展開って本物っていえるのか、ってね

まあ、そんな感じで完結させようって思いは分かるけど、それだけにとらわれてしまい、映画的な面白さがちょっと失われた残念な作品でした
クライマックスがすべてをあらわすように、マジで拍子抜けという言葉がふさわしい

いろいろ厳しいことも書いたけど、「連続ドラマ」として見れば面白いのはたしか

個人的評価:60点
おすすめ度:今まで以上に金をかけたキャストが鼻につく




20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 予告

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