2009年8月7日金曜日

マンティコアvsUSA (2005/米)

監督:トリップ・リード
出演:ロバート・ベルトラン / ジェフ・ファーエイ / チェイス・マスターソン / ヘザー・ドナヒュー / ファラン・タイール / A・J・バックリー / ジェフ・ルイス


イラクに侵攻したアメリカ軍
現地住民のある男は先祖の遺したメダルを使って、黒魔術の生物兵器マンティコアを復活させる

みんなお待ちかねのvsシリーズです
今回はファンタジーな生物と巨大国家のvsというちょっと変化球なタイトル
とはいっても実際はライオンサイズのマンティコア一頭と数人のアメリカ兵の戦いというおきまりの誇大表現ですけどね

大作ほどの予算はないし、どうやってもB級…だけどがんばるよ!という感じの肩の力の抜けた良い意味でのクソ映画でしたね
序盤から二頭のマンティコアを復活させようとしたけど、現地住民の仲間の「いや、やばいだろこれ」という常識的な考えで一頭は復活阻止されます
あれですか、予算的なあれでカットですか
とも思ったけど、ちゃんとラストでこの伏線を回収したのには驚いた
というか、たぶんこの映画はクライマックス部分をやりたかったんだろうなあ、ってくらいに最後はB級にしては力入ってるといえなくもない

マンティコアは銃弾をどれだけ撃ち込んでもすぐに再生してしまい、さらにミサイルによる空爆も時間稼ぎにしかならない無敵っぷり
で、どうするのかというと、実は二頭で互いに向き合った時だけ石になってしまうという秘密があるわけです
そこら辺も最初の方でちゃんと美術的に描かれてて、B級のクセに丁寧に伏線拾いやがって、と
そして、途中で拾ったミラーコーティングされた現地人の兵器のことを思い出し、それで石に変えようと試みます
でも良いところで邪魔が入り、作戦は失敗した上にマンティコアに襲われない黒魔術のアイテムであるメダルも壊れてしまいます
ならビデオカメラで自分の姿を見せればいいと試すもギリギリでバッテリー切れ、でも石化はいい感じで進んでるんで、仲間もろとも手榴弾でふっとばせばあるいは…
そんな時に取り出したのが巨大なハンマー、そいつを叩きつけて無事に粉々にしましたとさ
めでたしめでたし
と、さらっとラストのネタバレしてみました

でも本当に最後の二転三転はテンポもいいし、普通に面白かったですね
「これで解決だろ」と思ってたら、重要なアイテムが次々にダメになっていって、結局はハンマーでしめる所がなにか暗喩してる感がしなくもないともいいきれない夏

やっぱり色々とツッコミながら楽しめるB級映画は癒しです

個人的評価:50点
オススメ度:マンティコアさんCG丸出し

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