2009年8月23日日曜日

20世紀少年 第1章 終わりの始まり (2008/日)

監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明 / 豊川悦司 / 常盤貴子 / 香川照之 / 石塚英彦 / 宇梶剛士 / 生瀬勝久 / 小日向文世 / 佐々木蔵之介 / 藤井隆 / 山田花子 / ARATA / 片瀬那奈 / 池脇千鶴 / 鈴木崇大 / 三浦敏和 / 中田敦彦 / 藤森慎吾 / 藤井フミヤ / 及川光博 / 森山未來 / 津田寛治 / 徳井優 / 石橋保 / 布川敏和 / 入江雅人 / 竹中直人 / 竹内都子 / 洞口依子 / 遠藤憲一 / 光石研 / 佐野史郎 / ベンガル / 研ナオコ / 石井トミコ / 吉行和子 / 竜雷太 / 石橋蓮司 / 中村嘉葎雄 / 黒木瞳


1997年、日本であるカルト宗教がはやりだした頃、世界で謎のウイルスによる集団感染死事件がおこった
一連の騒ぎについて同窓会で知ったコンビニ経営をする男ケンヂは、それらが子供の頃に仲間たちで空想したことだという事実に突き当たる

まあ、アレですよ
来週の予習もかねて今さらながら借りてきて見たんですが、最終章の宣伝に合わせてテレビで普通に放映されてた事実に散財感を隠しきれません
第2章も放映されるみたいですが、この手元にあるDVDはどうすればいいの?ねえ、ママ

そんなわけで、もはやいろんな所で語られてるでしょうが、キャスティングが無駄に豪華すぎる上にキャラが原作といい感じでマッチしてますね
とはいえ原作もたぶん2章の途中あたりまでしか読んでなくて、わりと多いだろう「面白いんだけど、浦沢マンガの回りくどさに読むのが面倒になった」組の一人です
けっこう原作に忠実みたいで、それでいてテンポ良く編集されてて尺が長いわりにはあっという間に見終わってしまうほど熱中できましたね
ただ、テンポがいいとは良く言った方で、悪く言えばあっさりしすぎ感も大きく、CGのつたなさも相まってあまりクライシスな雰囲気は伝わってこなかったですね
あと登場人物の死も、口では惜しんでみても、演出的にみょうに軽く扱われてるような気がしました

序盤の現実的な描写から終盤の非日常的な展開にもっていく流れはやっぱり秀逸ですね
ただ、ここら辺は原作を知っているからこそ「おお、そうそう」と思えるだけで、知らない人から見たら「はあ?」って感じるかもしれない
最初から3部作をうたっているだけあって、これ一本の映画としては伏線広げたまま終わってるのも個人的には好きなしめ方じゃないです
が、まあ、原作無視して一作ずつ話を映画的に完結させていったらいったで不満はでるでしょうし、なんとも難しいですね
この冬の「のだめカンタービレ」の前後編といい、もうこういう続編ありきな投げっぱなし作品もひとつの映画の形として認めた方がいいんでしょうか

内容的には、やっぱりうだつの上がらないおっさんが情熱を取り戻して立ち上がるってのはリアルおっさん的にも燃えるわあ
いまどき珍しいおっさんこそ見るべき映画…とじゃっかん叫びづらい所もありますが、まあ、それはそれで
サスペンスではあるんですが、この1章だけ見てる時点であれこれ推理してもはっきりいって無駄な感じはします
3部作ゆえにどうせ最後の最後で全ての推理をひっくりかえす事実が待ってるんでしょうからね

という感じで、この1章の内容は原作で知ってましたが、次の2章のラストあたりはたぶん未読な所まで話が進むと思うんで、後日見る続編に期待

個人的評価:70点
オススメ度:3部作の一片と割り切って見れば楽しめます




20世紀少年 第1章 終わりの始まり 予告

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