2009年1月1日木曜日

海を飛ぶ夢

監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム / ベレン・ルエダ / ロラ・ドゥエニャス / マベル・リヴェラ / セルソ・ブガーリョ / クララ・セグラ / ホアン・ダルマウ / アルベルト・ヒメネス / タマル・ノバス / フランセスク・ガリード


事故で四肢麻痺におちいり、28年ものあいだ寝たきりで過ごしてきた男
そして男は尊厳死を求める

はい、正月早々から見るに相応しい映画その2ですね
ともかく前置きも何もなく尊厳死したいという場面から始まって、こっからどう話を盛り上げていくのさとちょっと心配に
普通、その過程的な描写に半分くらい尺をさくじゃない
いきなり核心のテーマに入るんだもの

とりあえず尊厳死を求めることになった男のもとに支えてきた兄の家族、賛成する者、反対する者、愛する者、それぞれが主人公を理解しようと訪れてはストーリーをつづっていきます
そして主人公の明確な死へのビジョンがありながらも、けっして作品自体が暗く沈みすぎることなく、包み込む雰囲気やシーン的に生をイメージさせる演出が見てて滅入るのを回避してくれますね

これを見てて思えるのは、結局は自分を理解してくれる人間なんざ簡単には見つからないね、と
というか理解しようとすることじたいがおこがましいんじゃないかとさえ思える
しょせんは尊重しかできないのかもしれません

そしてラスト
これはキツイ…いや、マジで軽くへこむわ
そんなこんなでテーマ的な流れは終始一貫してるんで、悪く言えば抑揚が足りないけど映像的に画面にひきつける力はある
難を言えばちょっと尺が長すぎる
もうちょい簡潔にまとめてもよかったんじゃないかな

個人的評価:80点
オススメ度:主人公の死に様と周りの人々の生き様を堪能しましょう




海を飛ぶ夢 予告

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